エッセイ風夏日記「ライヴ・イベント後記」っす。?

オイラ、ライヴ後記はあんまり書く方ではないけど、TENORI-ON大活躍含め、最近お初ものが多かったので、ちょっとライヴ後記を書いてみようと思いまちゅ。
まぁライヴ後記は書かないじょ!とこだわってるわけじゃないので。
かなりエッセイ色濃いので、ライヴ後記というよりも夏好きの夏エッセイというところか。
これ全部読んでもらえたらうれしいなぁ。感動しちゃうなぁ。

さっき書いた「こだわる」とか「こだわらない」というのも面白いもんである。
昔、オイラは色んなことにこだわらない人間になるじょ!と決めて、色々こだわらないでいたんだけど、これってこだわらないということにこだわってるのかなぁなんて思って、たまにこだわって、たまにこだわらない、なんてのが一番「こだわらない道」にかなってるのかなぁなんて思いまちた。
なのでそれからはこだわったり、こだわらなかったりしています。
こだわらない7割、こだわる3割のブレンドとか、月・水・金はこだわって、火・木・土・日はこだわらないとか。
というようなことを考えるのが、こだわってるのかどうかは一休さんにおまかせして、とりあえずライヴ後記っす。

☆7月23日(水)六本木スーパーデラックス
ファンタスティックでハートフルなアート集団1:00vehttp://www.1-00ve.com/の公演っす。

本番前に、何か食べるとこないかなぁ〜と六本木ヒルズの裏あたりをぴよぴよ歩いていて、目にとまった料理屋に入ったところ、
いらっしゃ〜い、こちらへどうぞ。とクーラーの前の席を指定された。
なんでクーラーの前の席かというと、ここしか涼しくないからで、他のエリアはむちゃくちゃ暑いのだ。かなりクラシカルなクーラーでちた。
店内は完全に昭和。地方に行って1時間に1本の電車に1時間ぐらい乗って、なんとか山に1時間かけて行くバスを待つような駅の駅前ではこういう店をよく見かける。
ここ六本木だよなぁと場所トリップしつつ、うどんをたのんでみたら、ハエさんがすごい。あの小型のショウジョウバエ系のハエさんがビシバシとんでいる。
水のコップのふちでもツツツ、とハエさんがウォーキングしている。まぁこういうナチュラルなとこの方がうまいかもな、とポジティヴにひたすら脱力してうどんがくるのを待っていた。
うどんがきてから、さぁハエさんとのバトルの始まりだ。ブンブンとぶハエを左手でよけよけしながら、右手のはしでうどんを口にはこぶ、具は、うらにハエさんがいないか、確認しつつ食べる。いそがしい。めんどくさい。暑い。そのうち、とうとううどん本体に、ハエさんが着地してウォーキングした。さすがにこの1本は食べなかった。ということでずいぶん体力を使って食べた。もう1ステー
ジやった感じだ。アフリカやインドに住んでいた経験のある人ならこんなの朝飯前どころかその前の日の夜食前だろうが、「日本でもっともハエがとんでなさそうな」田園都市線青葉台なんつうところ
に住んでいるヤワなオイラには、ちょっとオイオイ的なディナーだった。
ということで、それだけナチュラルだったので、味はまぁまぁだったと思う。
クーラー席でこれぐらいハエがとんでるということは、食材がいっぱい&より暑い厨房では、、、ということは考えずに店を出た。六本木のビルがピヨピヨ光ってる。
あそこはなんだったんだ。きつねにつつまれるというのは、まさにこういう感じなんだろう。

思えば、夏は昆虫とのバトルがけっこういそがしい。
セミさんにおしっこかけられたり、それよりセミさんで困るのは夜窓にくっついて鳴かれることだ。
あれはさすがにあせるのでどっかに行ってもらう。
あと道で体を仰向けにしているセミさんもけっこういて、昼はよけて通るのだが、夜はなんとなくなんか踏んだな、と思ったらジュ!という音が聞こえるような気がするのだ。あれは葉っぱを踏んだと思いたいが、やっぱりセミさんを踏んだのだろうか。
あとバトルといえば、みなさんも多かれ少なかれバトルしてらっしゃると思いますが、やはりゴッキーさんです。
今夏は取り入れた洗濯物についてて、洗濯ばさみから洗濯物をとった瞬間サササと自分の目の前を通りました。
ふふふ、どうやって、いぶしてやろう。ニヤ。
自分はかなり以前ゴッキーさんにまな板の上を走られたという経験があり、あの時以来本能的かつ自動的にゴッキーさんには殺意をだくようになりました。
そのまな板事変をきっかけにゴッキーさんと大規模な全面戦争に突入。
近代兵器を導入しまくり、ゴッキーさんは全滅。その後は、全くいなくなりました。
のですが、今回飛んでくる系のゴッキーさんが洗濯物にいたわけですね。
でもゴッキー退治には自信のあるオイラはゆっくりたっぷりゴッキーさんを「いぶし」ました。
あぁゴッキーばなしをいっぱいしてしまった。
話しを六本木スーパーデラックスにもどしましょう。

これはおおがかりな公演でちた。

KODONAさんという人が対バン&オーガナイザーだったのですが、この人は、いい味出してるふる〜い昭和な感じのラジカセからThat's音響系なサウンドを出して、近藤等則さん風のエフェクトトランペットを吹きまくってました。
シュワー、キュイ〜ン、シュワー、キュイ〜ン。なんか音の森の中にいるようでちた。

1:00veの方は、シーン1、2、3とフィナーレという4つの場面を展開。VJも二人になってパワーアップ!
シーン1は、エレクトロニカの作曲家荒井佑さんとコンテンポラリーダンサーやのえつよさんのデュオでの演奏。やのえつよさんのハイパーな踊りと、荒井さんのお人形さんを使ってのパフォーマンスがあいまっていきなりテンションマックスな感じ。ピヨンピヨンとテルミンみたいに手をかざすと音が変化するエアーFXというエフェクターをお人形さんが操る姿は脳内メルヘン男のオイラにとってはかなりツボでちた。かなり気合入りんちょのシーン1。
シーン2は、オイラのライヒ系即興演奏〜ショパンノクターン〜オイラの曲「雪の夜」とエレクトロニカとダンスの共演。オイラの曲「雪の夜」の前には荒井さんの好きなアルヴォ・ペルトや坂本教授+alva notoを思わせるような静か系の場面などもあり、シーン1といい感じで対照的な世界。
シーン3は、コンテンポラリーダンサー金子礼二郎さんと、ドラムたかしっちと、ギターこうたろうっちとエレクトロニカ。これは静かなところあり、激しいところありの即興大バトル。
金子さんの踊りは、劇を見ているようで優雅っちな感じ。オルタナなギターのエフェクト、ドラムの変拍子がクールで素敵。
シーン4はその日の全員がそろって、即興。オイラはペンタトニックなアンビエント音型とクラスターの嵐を組み合わせまちた。
ということで、10月2日にさらなる大人数で公演するので、ご興味のある方はよかったらご来場ください。場所は渋谷公園通りクラシックスでちゅ。

☆7月29日(火)
行川さをりさん、助川太郎さんとのブラジル音楽トリオ。
ブラジル音楽トリオといってもフリーの要素がいっぱいあるトリオっす。
助川さんのループマシンが、この日もさわやかに炸裂。
Gのドローン上で、増音程を含む音階を連発するQuem Te Viu,Quem Te Veではアラブのどっかの砂漠にいるようでちた。
演奏の合間には助川さんと格闘技の話しに。
東京ドームでの桜庭さんとホイスさんのあの伝説的な無制限試合をオイラが見にいった時の話しとかで盛り上がりまちた。
あのぐらいの寝技のテクニックを持っている選手どうしだと、腕ひしぎ逆十字とかチョークはほとんど決まらない。ほとんど殴りあいだけで、組み合わなかったノゲイラとベヒドゥムの試合を見てもそれは明らか。決まりそうなのは、膝十字か、フロントチョーク、ということで前半は二人ともそれをねらっていた。それも決まらないとなってきた時、桜庭さんは、ローキックで足を粉砕するという作戦をとって、それが見事功を奏し、後半はほとんど、桜庭さんの勝ち状態だったという試合だった。
その日、多分ほとんどの人は桜庭さんを応援していたと思うのだけれども、桜庭さんが、「炎のコマ」とか「モンゴリアン・チョップ」とかのヴィジュアル系おふざけ技をやるたんびに自分の席の近くのブラジル人女性が、「サクラバ!フェア・ファイトプリーズ!」と、泣きながら叫んでいたのが、印象的だったなぁ。周りのみんなが「やれやれー」とか言って笑ってる時に、両手で顔をおおって泣いてる感じなので、気持ちはわかるんだけどまいったなぁみたいな空気が流れてて面白かったっす。
あと船木さん対ヒクソンの試合の話もしまちた。
あの試合も素晴らしかったなぁ。
決まったか?!という船木のヒクソンへのフロントチョーク、続くヒクソンへの踏みつけキック、その後の、ヒクソンの船木を倒してからの流れるような攻め。
あの攻めは、芸術の極みだったなぁ。
あぁ、このへんの話しを書いていると長くなりすぎてしまうので、このへんにしておこう。でもあの試合はとっても好きだ。

☆8月3日(日)
待望の三浦ナツメグカフェでのライヴ!
ヴォーカル小澤砂織さん、7弦ギター尾花毅さんとのトリオ。
オイラが昔からとっても仲良くしているマスターがいる三浦ナツメグカフェでのライヴ。
その日の昼、リハを藤沢のカラオケ屋でやった。
このカラオケ屋の場所がいい。昭和な感じのボーリング場、藤沢ボウルの近くである。
藤沢ボウル http://dig-bowling.com/fujisawa.html
この巨大ピンがちゃんとのっそり立っているボウリング場を見ると、プロボウラーの試合を見るのが好きなオイラとしてはうれしくなってしまう。
その後、海沿いをビシバシ尾花さんの車で走る。
途中葉山で、尾花さんが「げんべいでサンダル買うからちょっと待ってて。」と言って、げんべいなるビーチサンダル専門店に入っていった。
げんべい http://www.genbei.com/index.html
尾花さんに「げんべい知らないの?」と驚かれるぐらい、げんべい、かなり有名なビーチサンダル専門店らしい。
尾花さんの家では娘さんが、キティちゃんのサンダル欲しい、と言ってもげんべい以外のビーサンは禁止しているそうだ。
あと車の中で小澤さんと、宇宙人話で盛り上がった。オイラが「地球の上には母船がいっぱいきてて、宇宙人もたくさん地球に来てるんですよぉ。」と話したら、小澤さんもへぇ〜と興味を持ってくれたようだった。
小澤さんの声はハイパー癒し系。尾花さんはいつものとおり、アクセル全開。
グルーブの嵐&癒しの嵐。
ノエル・ホーザやガロートなどのサンバ・カンサゥン系では、尾花さんはバンドリンにもちかえてしっとりとりしつつ、ジョアン・ボスコの「酔っ払い」で大盛り上がりしてしめまちた。
マスターは、モンドやラウンジやイージーリスニングに詳しいので、休憩やライヴ後はマスターのラウンジコレクションからの楽曲が流れる。
ヴィブラフォンにボンゴ、コンガ、ストリングス、自分もラウンジやイージーリスングはとても好きなので、とてもうれぴぃ。
マーチン・デニーにしろパーシー・フェイスにしろポール・モーリアにしろこの辺の音楽はジャケがいいんだよね!
あと住んでるのが逗子ということで、以前自分の生徒で、今は色々なバンドで活躍中のおーごはるなちゃんも聴きにきてくれてうれぴかった。
おーごちゃんはファンクやブラック・コンテンポラリー好きで、自分のバンドの他、ブラック系のヴォーカルサポートなんかもバリバリこなすナイスピアニストである。
帰りの電車で、おーごちゃんが作曲中の、変拍子&ノンダイアトニック&ユニゾンギメてんこもりみたいな曲の楽譜を見せてもらったりして刺激も受けたにゃ。

☆8月7日(木)
高橋ひでさんとのデュオ。
このライヴのリハは、ひでさんもオイラの家のわりと近くに住んでいたこともあり、地元の地区センター(こんなとこあるのかぁというところだった)でおこなった。
こういう地区センターだと夏休みということで、図書コーナーではお勉強している中学生ぐらいの人がいて、なんか新鮮な風景。
自分は、こんな風に勉強してたという記憶はないんだけど、ジブリの「耳をすませば」、「海がきこえる」ファンのオイラにとっては、なんかそういう系な感じがしてこういう風景は好きだ。
海がきこえる」は、氷室冴子さん原作の小説をジブリが映画化したもので、東京から高知に転校してきた女の子に、地元高知の高校生が恋をする、という「耳をすませば」からファンタジー色をとり、より隣近所色を強くしたような物語である。
大人になった現在、から高校時代を回想するみたいな感じで、ストーリーは展開していくのだが、その現在の方の映像で、大人になって飲み屋でそのころの友達と出会うシーン、主役の二人が両方東京に出てきていて、吉祥寺かなんかでホームの向こうに相手を見つけるシーンなどはかなり胸キュン炸
裂な感じである。
ひでさんはブラジル音楽に造詣が深く、色々レクチャーもしていただき、とてもお勉強になった。
また毎月、静岡県の「柿田川」という名水で有名なところへ水を汲みにいっているということで、そのお水もいただいた。これがむちゃくちゃうまい。やはり売っているものとはけっこう違う。
コンビニとかで売っているものの中では一番美味しい日田天領水の甘さに空気がさらに入った感じか。
ひでさんは他にも、らっきょうを自分で漬けていたり、そばのつゆを自分でつくったり、などなど料理系もすごい人である。
さらにひでさんと出身高校も同じだということがわかり、お互いかなりびっくり。
演奏曲は、ジスモンチ、エルメート、シブーカさんの曲の他、普段あまりやらないノルデスチ系のおだやかな曲が多く、なんとも癒し空間って感じでした。

☆8月9〜10日
オイラの参加している紙芝居ユニット「紙芝居モダン」が飯田でおこなわれているいいだ人形劇フェスタ:http://www.iida-puppet.com/index.html に参加。
これは色々印象的だったけど、とりあえずオイラにとってはTENORI-ON演奏の公式デビュー。
それも野外のけっこう大きいところだったので、ちょっと緊張した。
でも音はしっかり鳴ってきれいだった。
この前ヤマザキヤマトさん&尾引さんと一緒の時、「トマトの花と雪の国」で、ヤマハQY-100をSE用で鳴らした部分を、TENORI-ONで演奏。かなちゃんが、SE用にと有馬さんからサンプラーごと借りて持ってきてたので、その音との組み合わせと役割を考え、音色や音型をつくってみた。紙芝居伴奏のSEとしては、かなりはまる。いいぞTENORI-ONっち!という感じだった。
今回は、下記のように林加奈社長の紙芝居事務所の、関西勢と関東勢が合流。
話しには色々聞いていた中林里奈さんと坪井湯湯さんと交流できたのもうれぴかった。
他「水田ズ」という赤羽美希さんとの鍵盤ハーモニカデュオの演奏も川本喜八郎美術館という前でおこなった。こちらは、雨に濡れても、酒とバラの日々マイ・ウェイ、ムーン・リヴァーなどなどなど昔の名画の名曲をたんたんと演奏。
道を歩いていると商店街のどこからか(スピーカーとか店からとか)名画の名曲が聴こえてくることがある。そのようなサウンドスケープをシュミレーションしてみるというコンセプトで選曲をしてみ
たというわけだ。他以前から交流のあるスズキスズさんやエレキと絵のデュオ絵芝居のエモリハルヒコさんhttp://www.emoesibai.com/の作品などを観た。
今回は、林加奈社長も言うとおり、参加することに意義があったということで、紙芝居ユニットとしての精神的基盤というものを整備できたよう気がする。
詳しくはこちら林加奈のブログhttp://blog.goo.ne.jp/kananagano/や下記をご参照くださぁい。

「KAMISHIBAI ! ? 林加奈と仲間たち」

描いた絵から物語を妄想し実演や音楽を入れるなど色々な方法で作ったオリジナル紙芝居を上演。
「ホホホとホタテ」はアーティスト坪井湯湯と林加奈によるシュールで装飾的で誇張されたパフォーマンスの紙芝居。『ホホホ美人とエビフライくん』など。
「カナーアンドリーナオッタマゲッタ」は、走り続けるエコマシーン林加奈と、降りてくると全身で身を投じるあやつられ人形中林里奈によるアグレッシブ&パンキッシュ紙芝居。『くまのオッタマ』など。
「紙芝居モダン」は、林加奈、米田文、岡野勇仁、Rom Chiaki、赤羽美希らによる、紙芝居の可能性を追求する音楽家・美術家集団。アタマトンビズ、水田ズなど更にいくつかのユニットに分かれている。ピアノやテルミン演奏や歌とともにお送りする大きめ巻物型紙芝居『トマトの花と雪の国』など。
林加奈ソロでは、元祖絶叫紙芝居『うみのひと』など。   

☆8月14日(木)
なにげに3回目となる須藤かよとのほのぼのバトル@二子玉川
3回目と言っても今までは、自分のチームと須藤かよチームとの大人数バトルロイヤルという感じで、完全なデュオ(一人対一人)はなにげにお初。
ライヴ前に須藤っちとそばを食べにいったのだが、そこで「柏そば」というメニューがあった。
二人でこりゃなんだろね?と言っていたのだが、写真を見ると美味しそうなねぎ入り鳥スープでそばをつけ麺的に食べるというメニューらしい。
自分は、朝起きた時からとろろそばが食べたかったので、とろろそばをたのんだが、須藤っちはその柏そばをたのんだ。
その後に須藤っちは、どうしても普通のざるそば用つゆも欲しい、この鳥スープとざるそば用つゆで交互に食べたい、とのことで店員さんに、ざるそば用つゆももらえますか?
と聞いてみたところ、オプションのざるそば用つゆは250円になります、それでもよろしいですか?とのことだった。
オプションのざるそば用つゆというのは、考えたことすらなかったので、有料か無料かももちろん知らない。それを聞いたオイラはおぉなるほど、と勉強になったような気分になった。
250円と聞いた須藤っちはたしか1〜2秒ぐらいは、考えてた(とまってた)と思うけど、ほぼ即答ではい、だいじょうぶです。ください。と答えた。
そんなにそばつゆがほしいんだぁ。と思い、感動してたのだが、どうやらクライマックスはもっと後の方にあったようで、そば湯でそばつゆを飲む時に須藤っちのテンションは最高潮に達した。
その後須藤っちはそば湯について熱く語り始めた。とにかくそば湯がすごい好きで、単独のドリンクとしてよく飲んでいるとのこと。
なるほどなぁ。
後日同じくそば好きのRomさん&夏秋さん夫婦にその話しをしたところ、あぁ〜、それはわかります。そば湯はそばをゆでなくても、そば粉をお湯に溶かせばつくれるんですよ。とか色々話が盛り上がった。スーパーで売ってるそば粉ならどれでもいいというわけではなく、更科粉というのがそば湯
つくるのには最も適した粉だそうである。
そんなこんなで演奏の方だが、TENORI-ON早くも2回目の登坂。
今回は須藤っちの嵐のようなアドリブとの共演。これはこちらも音多め。
その音とアンデスの音もからみあわせたりして、聴いたことないサウンドワールドだった。
ピアノのアドリブとTENORI-ONの相性はとてもグッド。手ごたえアリーノだった。
他にもこのデュオの得意技である、演奏中の連弾の入れ替えとか、最初オイラ鍵ハモ&須藤ピアノ→オイラ鍵ハモ&須藤鍵ハモ→オイラピアノ&須藤鍵ハモと演奏中途切れなく移動するのとか、久々にショルダーキーボードKX-5が登坂して大暴れなど盛りだくさんな内容だった。
KXー5は、音源をローランドのサウンドキャンバスから、ヤマハのQY-100に変えて初めてのライヴだったが、どの音がいい感じかだいたいわかったので収穫だった。
このデュオまたやるので、是非いらしてくださぁい。

☆8月17日(日)
Y-coバースデーイベント@ナツメグカフェ

これは長く組んでいるY-coのバースデーイベント。
この人のプレゼントは手堅いものを選ばなければならない。手堅いといえば自分の中では今のところヴィレッジ・ヴァンガードとなる。
店に入るとすぐ流しそうめんキット(しゃぶしゃぶ用みたいな器の中の水がモーターで回転する)はちょっと心ひかれて買いそうになったが、すぐに使わなくなりそうなので、買わなかった。
レジの前にも柳沢慎吾がニコっと笑っているプロマイドがあり買いそうになったが、買わなかった。
ということで相変わらずわけわからないものがいっぱい売っていたが、手堅いところで苺のCDケースを買ってプレゼントした。
ヴィレッジ・ヴァンガードでは他にもハンバーガーCDケース、ダブルハンバーガーCDケース(収容枚数が倍)、しずかちゃんCDケース、ドラエモンCDケースなどが売っていた。
ということでこの日はいつものようにDJ仲間が素敵な楽曲をかけつづけるというイベントなのだが、Y-coが歌うコーナーもあり、そこでまたもやTENORI-ONちゃん登坂!しかも今回はコルグニンテンドーDS用シンセDS-10も中継ぎで登場!
今回はオケもハウス系、アンビエント系、トランス系、ラウンジ系TENORI-ONちゃんにとっては生まれ故郷に近いところ。
でも生まれ故郷に近ければ、近いほど緊張するというものだ、この日はTENORI-ONちゃんが緊張しているのが、オイラの両手にも伝わってきた。
アンビエント系はオッケー。これは紙芝居のSEと同じ立ち位置なので、安心して音を鳴らすことができた。
そしてこの日の本番ともいえるキックが入ったハウス系のオケの上にのせてみる。
やはり、なかなかむずかしい。
登坂3回目にして、初めていまいちのっかってない感があった。
ということでやはりリズムトラックがある楽曲は、準備や練習が必要だな、と課題が見えた一日だった。
それとは反対にDS-10は、リズムトラックの上でのカオスパッドの相性はサイコー。
ということでまだまだこの辺は修練が必要だなと思えた。
とにかくミニピンとフォンフォンのYケーブルはすぐ買おう。
まぁでもとにかくこの人のイベントというのは、いつもほんわか感慨深くていいものだ。
沿線に住んでいるということで、1:00veの荒井さんが友達と一緒に来てくれたのもうれぴかった。
しかもモリケンさんが、ちゃんと映像にしてくれていたりする。
モリケンさんの映像は、いつも映画みたいで感銘受けまくっている。
http://jp.youtube.com/watch?v=kag4Amiktyo

☆8月18日(月)
Voice!Dance!Funky!
ヴォイスパフォーマー徳久ウィリアムさん、ダンサーやのえつよさん、赤羽美希さん、正木恵子さん、ボブこと渡邊達弘さん、とのライヴ。
初代ピアノ屋のキャッチフレーズのひとつに、「Always Trance」というのがある。
これは演奏や作曲をしている時だけでなく、年がら年中トランスしているという意味である。
ということで衝動買いする時も、ファミレスでメニューを選ぶ時にも、トランスするのだが、企画や共演メンバーを決めたりする時も当然トランスする。
簡潔に言うとトランスすることによって、企画を決めていくので、なんでそのメンバーで企画したのか、とかは全然自分にもわからない、というわけである。
またそのプロセスにおいて、出演予定だった人が出れなくなったり、それによって共演者が新たな共演者を紹介してくれることにより、新たな出会いが生まれるということも多々ある。
それは全てシンクロニシティであり、トランスしているから、という解釈というわけである。
今回もそういう感じで、このようなことをやりたい、とかこういうことを表現したい、とかは全然なかったのだが、トランスしたりシンクロニシティするのにはタイミングというのがあり、ある時はそのタイミングをじっと待ち、ある時は動きに動いてそのタイミングを呼びよせたり&かたちにしたりする、などして選曲や内容を決めていったというわけだ。
最初の始まりは、吉森信さんのピアノソロコンサートの後だったと思う。
その日はニューオーリンズのスタンダード曲やニューオーリンズ風の吉森さんのオリジナル曲をたくさん演奏するコンサートだった。
この演奏がむちゃくちゃよかった!
ニューオーリンズスタイルのイディオムを数々使いながらも、吉森さん特有のセンスのよさと人柄がにじにじにじと出ていて、ウットリトリとしてしまった。
これはくる!チャンスだ!このように気持ちいい日はタイミングのくる時なのだ。
そんなこんなで吉森さんコンサート終了後、正木さんとボブさんと近くのバーミヤンへ。
その時ふと、そういや赤羽さん、正木さん、ボブさんとはあまり共演してないからなにかやりたいな、となんとなく思って、三人に聞いてみたら日程的にはだいじょうぶとのことで、とりあえずそのメ
ンバーは決まり、後日三人でミスタードーナツでフルーツシューを食べながら、内容打ち合わせをして、その時なんとなくやのさんとウィリアムさんが、入るといいんではないか、となんとなく思った
のだ。
それで二人に聞いてみたら、快諾してくれたので、うれしかった。
ということでこの6人で出演することになったのだが、その時はウィリアムさんとやのさんがデュオで作品をつくっていることも知らなかったし、内容は全てその後決めたのだが、内容としては、
赤羽さん、正木さん、ボブさんが以前作曲したけれども、諸事情で上演されなかったダンス曲を上演することができ、自分が以前作曲した「雪原の光」も演奏することができ、ウィリアムさんとやのさんデュオの本番に向けての試演のようなものをすることができて、収穫の多いライヴになった。
このような時は外見上は岡野勇仁プロデュースで、ピヨピヨやっているように見えるのだが、実際のところは、オイラがトランスすることにより、ユングの表現している集合無意識にアクセスして、共演者が、意識はしていないけれども、無意識には志向していた状態や感情をかたちにしたのかなぁとも思えるのだ。その中にはもちろん自分の無意識もあり、自分の中の無意識をいいかたちで見えるかたちにできたのかも、とも思える。自分と他者の無意識が集合無意識という領域ではつながり、共有されているというアジア的かつユング的な考えからすれば、一見ライヴの主役は出演者に見えるが、ライヴやイベント自体がひとつの樹木のような生命体であり、出演者はそれを表現する枝であり、葉であり、花であるとも考えられる。基本的に宇宙はフラクタル構造になっているので、マクロである宇宙全体の構造が、ライヴやイベントに、曲に、また音にたちあらわれるということなのだろう。

☆8月27日(水)
フルーティスト石井幸枝さんとのデュオ。
初共演とは言っても気心は知れてるので、なごやかムードのライヴ。
オイラ的には初共演&色々なジャンルの曲をまぜたプログラムということよりも、フルートとのデュオということで、警戒警報まではいかないが、注意報ぐらいのアラームがピコピコしていた。
リード系と波形の違うフルートとのデュオってけっこうむずかしいんすよ〜。
特に諸々の周波数コントロールができても、全体を通してエキサイティングなライヴの流れにするとなるとフルートとのデュオはかなりむずかしい部類に入る。
なので、当初はショーロを中心に演奏する予定だったが、クラシックやら映画の曲やら色々な曲を選ぶという方向にもなっていったというわけだったのら。
まずPerいないということで、ピアノ1台で

○クリックとフィルを両方弾く必要がある。
クリックというのは、メトロノームみたいな存在のことっすね。
とにかく曲の間中テンポキープというか、クリックみたいな空気は出し続けねばならない。
このクリック出しつつドラムがやるフィルみたいなのもやんなきゃなんない。

○ベースも弾く。
ベースもいないので、こりゃ当然すね。

○和音を弾く。
鍵盤楽器だから当然すね。

○メロディーも弾く。
ピアノだから当然すね。

ここまでは、どの管楽器相手でも同じデュオだったら当たり前のピアノ業務っすね。

○フルートの音域と周波数を考慮しての、音量調節とかヴォイシングのコントロール
これがけっこうむずいんすね。やっぱ。
低音はかぶらないので、けっこうドカドカ弾いてもだいじょうぶ。
中音域から高音域はけっこうかぶるので、右手のコントロールする量が増える感じっす。

曲目をザッと書いてみると、BABY ELEPHANT WALK(ヘンリー・マンシーニ)、フルートソナタロ短調J.S.バッハ)、AQUELE UM(ジャヴァン)、ブエノスアイレスの夏(アストル・ピアソラ)、
ROMANCE(サン・サーンス)、Valsa Saudosa(石井幸枝)、Inesquecivel(パウリーニョ・ダ・ヴィオラ)、Escorregando(ナザレー)、Lus Do Sol(カエターノ・ヴェローゾ)、「椰子の実」の変拍子のせ、「鳩ぽっぽ」のモントゥーノ入り、「マシュ・ケ・ナダ」のパルチード・アルト風、オイラのオリジナルから、おやすみ、雪の夜、Helsinki、虹色の花という感じである。
ということで、ピアノサイボーグとしてのオイラの体内ミキサーや体内イコライザーや体内エフェクターのつまみやフェーダーをフルートにあうよう色々なタイプの各曲ごとに設定していったというわけである。

話しのレイヤー変わりまして、この日演奏したオイラのオリジナル曲「Helsinki」。
「Helsinki」はダライ・ラマの声による語りをはじめ色んな音が入っているテクノのオケCDをかけながら演奏する曲なのだが、このCDを持ってくるの忘れちまった。(>_<)
オケがなくても雰囲気出る曲なんだけど、ちょっとウキッ!て思いまちた。
でも石井さんの素敵な演奏のおかげで、デュオでもキュンときたので、よかったっす。
忘れ物つながりで言えば、とにもかくにも今夏は忘れ物がすごかった。

○谷口楽器で買ったばっかの鍵ハモを田園都市線の棚に忘れる→問い合わせたがそのまま消える。
○紙芝居の絵を忘れる→なんと飯田から横浜の家までとりに帰りその日のうちに飯田にもどり、次の日の公演にはなんとか間に合わせる。
○ホテルに洋服を忘れる。→着払いで送ってもらう。
○前から持っていた鍵ハモを特急あずさの棚に忘れる→新宿のホームの端っこの柵の向こうにある離れ島みたいな忘れ物取り扱い所でGET。
○KX-5使うっちゅうのにMIDIケーブル忘れる→駅に行く途中だったが、とりに帰る。
○ショカーリョ(サンバの楽器)を回転寿司屋の膝のとこの棚に忘れる→すぐ気づいてGET。
○ショカーリョ(サンバの楽器)をカレーのココイチの膝のとこの棚に忘れる→20分歩いたところでもどってGET

ふぅ〜。ということで、しばらくは電車を降りると何か忘れ物してないか、とドキドキする忘れ物PTSD(ポスト・トラウマティック・ストレス・ディスオーダー)になっていたが、今はその忘れ物
の波もおさまって落ち着いてきた。
書いてみてわかったのだが、棚には置くなってことがポイントだね。

☆8月28日(木)
テルミンのRom Chiakiさんhttp://www.officek.jp/rom/とパーカッションの夏秋文尚さんとのトリオ演奏@杉並公会堂グランサロン。
井上廣子さんとタウンミーティングhttp://stanp-inside-out.blogspot.com/というイベントの一部で、井上さんと精神科医の先生の対談の前に演奏するという真面目なもの。
当日会場リハの時、オイラはRomさんからいただいたテルミンTシャツを着ていったら、パーカッションの夏秋さんも着ていて、二人でテルミンTシャツおそろで、うれぴかった。
テルミンTシャツについてはこちらRomさんのHPにのってまぁす。
http://www.officek.jp/rom/
テルミンというのは、テルミン本体のほか色々なエフェクターやらなんやら機材が多いのだが、テルミンらしい一品として電源フィルターみたいなのがある。
インピーダンスをそろえたり、整えたりするものである。さすがテルミンだなぁ。
この日は、オイラのオリジナル曲雪の夜、世界の生成について、ハワイの曲、モンスターという曲、
の他オイラの大好きな二泉映月も演奏した。
二胡の曲なので、テルミンにもピッタリだ。
二泉映月:http://jp.youtube.com/watch?v=Fj13KU3SAvE
あと中国の名曲つながりでいうと春江花月夜もとっても素敵な曲だ。
春江花月夜:http://jp.youtube.com/watch?v=Lykgg5phVJE&feature=related
あとアンコール的に、武満徹さんの「翼」を演奏した。中間は間奏ではなく、サッチモさんのWhat a Wonderful Worldを演奏した。出だしが似ているので、入れやすいのだ。
翼というと、合唱曲としても有名だが、石川セリさんの歌でも有名だ。
石川セリhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%B7%9D%E3%82%BB%E3%83%AA
石川セリさんは、井上陽水の奥さんで、とっても素敵な歌手の人である。
この人の1stアルバム「パセリと野の花」は、映画で有名な「八月の濡れた砂」も収録されたノスタルジックな
アルバムである。個人的には「野の花は野の花」という曲が胸キュンである。
また2ndアルバム「ときどき私は」は、超名盤である!(叫び!)これは興味ある人は、買うか借りるかして是非聴いてほしい!
ときどき私は:http://listen.jp/store/album_00602498911440.htm
演奏陣、作曲陣、編曲陣がやたら豪華なので、それだけでもかなり楽しめるアルバムっす。
細かい話しになるが、自分の大好きなアレンジャー荻田光雄さんのオリジナル曲「優しい関係」はマジサイコーである。セリさんのセリフの語りにチェンバロ木管が絡み、やがて甘美なスキャットのサビになっていく。グフフ。
他、メンバーの豪華さということでいうと、松本隆さんの歌詞にユーミンが歌詞をつけ、フェンダーエレピの伴奏が松任谷正隆さんに矢野顕子さん、ドラムが村上ポンタさん、コーラスがシュガーベイブ山下達郎大貫妙子村松邦男)、ギターが伊藤銀次さんに石川鷹彦さん、とまぁある意味オールスターな感じっす。
まぁでもやはり注目は荻田光雄さんのオリジナル曲「優しい関係」っすね。
ちなみに「翼」が収録された武満徹ポップス・ソング集も大先生が演奏と編曲に名を連ねていて、かなりおすすめっす。
翼:http://columbia.jp/artist-info/takemitsu/COCY-78624.html
石川セリさんネタばかりになってしまったが、そういうわけでけっこうディープな演奏会だった。
帰り、搬出口から機材をRomさんの車に乗せていると、なんとウィリアムさんと岡山さんと遭遇!
これはびっくり!同じ杉並公会堂の中の練習スタジオでリハをしていたらしい。
その後は錦糸町に本店を持つ「太陽のトマト麺」http://www.taiyo-tomato.com/へ。
ここはサイコーっすね。トマトを3個使っているというトマト麺は麺も豆乳入り、野菜も江戸菜を使っていたりなどたしかにロハスだ。
味はミネストローネぽくて美味い。
トッピングのねぎザル盛というのが、ザルいっぱいにねぎが盛ってあってネギ好きなオイラにはそれもうれぴかった。
ということで、9月26日にも、二子玉川バーライラでデュオライヴがありますので、もしよかったら是非ご来場くださぁい。

テルミン奏者Rom Chiakiさんとのデュオライヴ。
Rom Chiakiさんとはけっこう長く組んでいて、どちらかというとトリッキーなイベントに参加することが多いのですが、このライヴではテルミンという珍しい楽器と変態型ピアニストの組み合わせというもの珍しさだけではなく、味のある、だしの出てるデュオの部分も聴いていただけるかと思います。
あと世界初かどうかわかりませんが、テルミンTENORI-ONの共演もありまぁす。
http://lialeh.net/index.html