エッセイ風夏日記「ライヴ・イベント後記」っす。?

オイラ、ライヴ後記はあんまり書く方ではないけど、TENORI-ON大活躍含め、最近お初ものが多かったので、ちょっとライヴ後記を書いてみようと思いまちゅ。
まぁライヴ後記は書かないじょ!とこだわってるわけじゃないので。
かなりエッセイ色濃いので、ライヴ後記というよりも夏好きの夏エッセイというところか。
ということで、ちょろっと書いたつもりが読なおしたらけっこうな量になってたので、三つに分けまちた。
これ全部読んでもらえたらうれしいなぁ。感動しちゃうなぁ。

さっき書いた「こだわる」とか「こだわらない」というのも面白いもんである。
昔、オイラは色んなことにこだわらない人間になるじょ!と決めて、色々こだわらないでいたんだけど、これってこだわらないということにこだわってるのかなぁなんて思って、たまにこだわって、たまにこだわらない、なんてのが一番「こだわらない道」にかなってるのかなぁなんて思いまちた。
なのでそれからはこだわったり、こだわらなかったりしています。
こだわらない7割、こだわる3割のブレンドとか、月・水・金はこだわって、火・木・土・日はこだわらないとか。
というようなことを考えるのが、こだわってるのかどうかは一休さんにおまかせして、とりあえずライヴ後記っす。

☆7月23日(水)六本木スーパーデラックス
ファンタスティックでハートフルなアート集団1:00vehttp://www.1-00ve.com/の公演っす。

本番前に、何か食べるとこないかなぁ〜と六本木ヒルズの裏あたりをぴよぴよ歩いていて、目にとまった料理屋に入ったところ、
いらっしゃ〜い、こちらへどうぞ。とクーラーの前の席を指定された。
なんでクーラーの前の席かというと、ここしか涼しくないからで、他のエリアはむちゃくちゃ暑いのだ。かなりクラシカルなクーラーでちた。
店内は完全に昭和。地方に行って1時間に1本の電車に1時間ぐらい乗って、なんとか山に1時間かけて行くバスを待つような駅の駅前ではこういう店をよく見かける。
ここ六本木だよなぁと場所トリップしつつ、うどんをたのんでみたら、ハエさんがすごい。あの小型のショウジョウバエ系のハエさんがビシバシとんでいる。
水のコップのふちでもツツツ、とハエさんがウォーキングしている。まぁこういうナチュラルなとこの方がうまいかもな、とポジティヴにひたすら脱力してうどんがくるのを待っていた。
うどんがきてから、さぁハエさんとのバトルの始まりだ。ブンブンとぶハエを左手でよけよけしながら、右手のはしでうどんを口にはこぶ、具は、うらにハエさんがいないか、確認しつつ食べる。いそがしい。めんどくさい。暑い。そのうち、とうとううどん本体に、ハエさんが着地してウォーキングした。さすがにこの1本は食べなかった。ということでずいぶん体力を使って食べた。もう1ステー
ジやった感じだ。アフリカやインドに住んでいた経験のある人ならこんなの朝飯前どころかその前の日の夜食前だろうが、「日本でもっともハエがとんでなさそうな」田園都市線青葉台なんつうところ
に住んでいるヤワなオイラには、ちょっとオイオイ的なディナーだった。
ということで、それだけナチュラルだったので、味はまぁまぁだったと思う。
クーラー席でこれぐらいハエがとんでるということは、食材がいっぱい&より暑い厨房では、、、ということは考えずに店を出た。六本木のビルがピヨピヨ光ってる。
あそこはなんだったんだ。きつねにつつまれるというのは、まさにこういう感じなんだろう。

思えば、夏は昆虫とのバトルがけっこういそがしい。
セミさんにおしっこかけられたり、それよりセミさんで困るのは夜窓にくっついて鳴かれることだ。
あれはさすがにあせるのでどっかに行ってもらう。
あと道で体を仰向けにしているセミさんもけっこういて、昼はよけて通るのだが、夜はなんとなくなんか踏んだな、と思ったらジュ!という音が聞こえるような気がするのだ。あれは葉っぱを踏んだと思いたいが、やっぱりセミさんを踏んだのだろうか。
あとバトルといえば、みなさんも多かれ少なかれバトルしてらっしゃると思いますが、やはりゴッキーさんです。
今夏は取り入れた洗濯物についてて、洗濯ばさみから洗濯物をとった瞬間サササと自分の目の前を通りました。
ふふふ、どうやって、いぶしてやろう。ニヤ。
自分はかなり以前ゴッキーさんにまな板の上を走られたという経験があり、あの時以来本能的かつ自動的にゴッキーさんには殺意をだくようになりました。
そのまな板事変をきっかけにゴッキーさんと大規模な全面戦争に突入。
近代兵器を導入しまくり、ゴッキーさんは全滅。その後は、全くいなくなりました。
のですが、今回飛んでくる系のゴッキーさんが洗濯物にいたわけですね。
でもゴッキー退治には自信のあるオイラはゆっくりたっぷりゴッキーさんを「いぶし」ました。
あぁゴッキーばなしをいっぱいしてしまった。
話しを六本木スーパーデラックスにもどしましょう。

これはおおがかりな公演でちた。

KODONAさんという人が対バン&オーガナイザーだったのですが、この人は、いい味出してるふる〜い昭和な感じのラジカセからThat's音響系なサウンドを出して、近藤等則さん風のエフェクトトランペットを吹きまくってました。
シュワー、キュイ〜ン、シュワー、キュイ〜ン。なんか音の森の中にいるようでちた。

1:00veの方は、シーン1、2、3とフィナーレという4つの場面を展開。VJも二人になってパワーアップ!
シーン1は、エレクトロニカの作曲家荒井佑さんとコンテンポラリーダンサーやのえつよさんのデュオでの演奏。やのえつよさんのハイパーな踊りと、荒井さんのお人形さんを使ってのパフォーマンスがあいまっていきなりテンションマックスな感じ。ピヨンピヨンとテルミンみたいに手をかざすと音が変化するエアーFXというエフェクターをお人形さんが操る姿は脳内メルヘン男のオイラにとってはかなりツボでちた。かなり気合入りんちょのシーン1。
シーン2は、オイラのライヒ系即興演奏〜ショパンノクターン〜オイラの曲「雪の夜」とエレクトロニカとダンスの共演。オイラの曲「雪の夜」の前には荒井さんの好きなアルヴォ・ペルトや坂本教授+alva notoを思わせるような静か系の場面などもあり、シーン1といい感じで対照的な世界。
シーン3は、コンテンポラリーダンサー金子礼二郎さんと、ドラムたかしっちと、ギターこうたろうっちとエレクトロニカ。これは静かなところあり、激しいところありの即興大バトル。
金子さんの踊りは、劇を見ているようで優雅っちな感じ。オルタナなギターのエフェクト、ドラムの変拍子がクールで素敵。
シーン4はその日の全員がそろって、即興。オイラはペンタトニックなアンビエント音型とクラスターの嵐を組み合わせまちた。
ということで、10月2日にさらなる大人数で公演するので、ご興味のある方はよかったらご来場ください。場所は渋谷公園通りクラシックスでちゅ。

☆7月29日(火)
行川さをりさん、助川太郎さんとのブラジル音楽トリオ。
ブラジル音楽トリオといってもフリーの要素がいっぱいあるトリオっす。
助川さんのループマシンが、この日もさわやかに炸裂。
Gのドローン上で、増音程を含む音階を連発するQuem Te Viu,Quem Te Veではアラブのどっかの砂漠にいるようでちた。
演奏の合間には助川さんと格闘技の話しに。
東京ドームでの桜庭さんとホイスさんのあの伝説的な無制限試合をオイラが見にいった時の話しとかで盛り上がりまちた。
あのぐらいの寝技のテクニックを持っている選手どうしだと、腕ひしぎ逆十字とかチョークはほとんど決まらない。ほとんど殴りあいだけで、組み合わなかったノゲイラとベヒドゥムの試合を見てもそれは明らか。決まりそうなのは、膝十字か、フロントチョーク、ということで前半は二人ともそれをねらっていた。それも決まらないとなってきた時、桜庭さんは、ローキックで足を粉砕するという作戦をとって、それが見事功を奏し、後半はほとんど、桜庭さんの勝ち状態だったという試合だった。
その日、多分ほとんどの人は桜庭さんを応援していたと思うのだけれども、桜庭さんが、「炎のコマ」とか「モンゴリアン・チョップ」とかのヴィジュアル系おふざけ技をやるたんびに自分の席の近くのブラジル人女性が、「サクラバ!フェア・ファイトプリーズ!」と、泣きながら叫んでいたのが、印象的だったなぁ。周りのみんなが「やれやれー」とか言って笑ってる時に、両手で顔をおおって泣いてる感じなので、気持ちはわかるんだけどまいったなぁみたいな空気が流れてて面白かったっす。
あと船木さん対ヒクソンの試合の話もしまちた。
あの試合も素晴らしかったなぁ。
決まったか?!という船木のヒクソンへのフロントチョーク、続くヒクソンへの踏みつけキック、その後の、ヒクソンの船木を倒してからの流れるような攻め。
あの攻めは、芸術の極みだったなぁ。
あぁ、このへんの話しを書いていると長くなりすぎてしまうので、このへんにしておこう。でもあの試合はとっても好きだ。

☆8月3日(日)
待望の三浦ナツメグカフェでのライヴ!
ヴォーカル小澤砂織さん、7弦ギター尾花毅さんとのトリオ。
オイラが昔からとっても仲良くしているマスターがいる三浦ナツメグカフェでのライヴ。
その日の昼、リハを藤沢のカラオケ屋でやった。
このカラオケ屋の場所がいい。昭和な感じのボーリング場、藤沢ボウルの近くである。
藤沢ボウル http://dig-bowling.com/fujisawa.html
この巨大ピンがちゃんとのっそり立っているボウリング場を見ると、プロボウラーの試合を見るのが好きなオイラとしてはうれしくなってしまう。
その後、海沿いをビシバシ尾花さんの車で走る。
途中葉山で、尾花さんが「げんべいでサンダル買うからちょっと待ってて。」と言って、げんべいなるビーチサンダル専門店に入っていった。
げんべい http://www.genbei.com/index.html
尾花さんに「げんべい知らないの?」と驚かれるぐらい、げんべい、かなり有名なビーチサンダル専門店らしい。
尾花さんの家では娘さんが、キティちゃんのサンダル欲しい、と言ってもげんべい以外のビーサンは禁止しているそうだ。
あと車の中で小澤さんと、宇宙人話で盛り上がった。オイラが「地球の上には母船がいっぱいきてて、宇宙人もたくさん地球に来てるんですよぉ。」と話したら、小澤さんもへぇ〜と興味を持ってくれたようだった。
小澤さんの声はハイパー癒し系。尾花さんはいつものとおり、アクセル全開。
グルーブの嵐&癒しの嵐。
ノエル・ホーザやガロートなどのサンバ・カンサゥン系では、尾花さんはバンドリンにもちかえてしっとりとりしつつ、ジョアン・ボスコの「酔っ払い」で大盛り上がりしてしめまちた。
マスターは、モンドやラウンジやイージーリスニングに詳しいので、休憩やライヴ後はマスターのラウンジコレクションからの楽曲が流れる。
ヴィブラフォンにボンゴ、コンガ、ストリングス、自分もラウンジやイージーリスングはとても好きなので、とてもうれぴぃ。
マーチン・デニーにしろパーシー・フェイスにしろポール・モーリアにしろこの辺の音楽はジャケがいいんだよね!
あと住んでるのが逗子ということで、以前自分の生徒で、今は色々なバンドで活躍中のおーごはるなちゃんも聴きにきてくれてうれぴかった。
おーごちゃんはファンクやブラック・コンテンポラリー好きで、自分のバンドの他、ブラック系のヴォーカルサポートなんかもバリバリこなすナイスピアニストである。
帰りの電車で、おーごちゃんが作曲中の、変拍子&ノンダイアトニック&ユニゾンギメてんこもりみたいな曲の楽譜を見せてもらったりして刺激も受けたにゃ。