CD「にほんのうた」感想っす!

CD「にほんのうた」http://cd.eplus.jp/detail.php?ASIN=B000UVXIGW、これは日本の唱歌を集めたコンピCDで、ずらりならんだ演奏メンバーを見ただけで、お勉強用資料として買わずにはいられないコンピである。
しかしそれだけではない、久米小百合久保田早紀)さんが入っちょる!この1曲だけでも絶対買いっしょ!久米小百合久保田早紀)について書くと長くなるので、また別の機会に書くとするが、簡単に述べると「異邦人」ヒットなどの音楽活動を引退後は、音楽を通じたキリスト教の布教に力をそそいでいる人である。元日本ハムヒルマン監督、m-floのVERBALとともに、キリスト教系の本「パワー・フォー・リビング」の宣伝ポスターにのっていたのは記憶に新しいだろう。
ということでお勉強系なので1曲ごと簡単にみていきたい。

三波春夫コーネリアス「赤とんぼ」
これは興味深い組みあわせだったが、こうきたか〜というアレンジ。
ピアノやストリングスのアンビエントなコードのループに、三波さんのストレートな歌がのっかる。歌はこぶしもフェイクもエフェクトもないシンプルなもの。最初は、そうきたか、と思ったが何度も聴いてると慣れてきて心地よく聴けるアレンジである。

キリンジ「埴生の宿」
これは手堅いアレンジ。さわやか。

坂本龍一中谷美紀「ちいさい秋みつけた」
この組わせはもう、もともとばっちりな組み合わせなので安心して聴ける。
選曲もこの二人にあっている。

くめさゆり「旅愁
CDにはなぜか漢字ではなく、くめさゆり、とひらがなでクレジットされている。これは久米さんのだんなさん、久米大作さんのアレンジ。途中のストリングスソロもゴージャスでいいぜ!やはり久米さんは期待どおりすばらしい。このような唱歌は、フレーズの区切りで母音が長くのびるが、そこのところがとても気持ちいい。

あがた森魚「森の小人」
これはまさにあがたさんという感じですね。どれを歌ってもあがたさんになるという。バックに久保田真琴さんが入っている。

大貫妙子「この道」
この曲、みんな知っている曲でみんななにかしら思い入れのある曲なので、けっこう曲としては歌うのがむずかしいと思う。そのむずかしい曲で大貫さんというのは、手堅くてよい。

キセル「かなりや」
アーチストも曲も知らないというトラック。前半はバンドサウンド、後半はエレクトロニカのアレンジになる。

八代亜紀「証城寺の狸囃子」
これは、アーチストも曲もよく知っている曲だけにう〜ん、というアレンジ。過分なフェイクにクエンスチョンマークな歌唱である。

高田漣「赤とんぼ」
スライド・ギター好きなので、この演奏は大好きだ。このコンピ中もっとも素直で入りやすいアレンジである。

ヤン富田(ドゥーピーズ)「やぎさんゆうびん
ヤン富田さんとしてはややおとなしめな方なのか。ただアーチストと曲の相性はとてもよい。後半はタンブーラが重なってくる。

カヒミ・カリィ大友良英「からたちの花」
これは久米さんとともに、ストレートに聴きたいぜ!と思っていたトラック。絶対外れのない組み合わせである。自宅録音風のサウンドに、ジム・オルークの楽曲風に石川高さんの笙がかさなってくる。

というような感じで、自分は久米小百合さん目当てで買ったのですが、好きなアーチストがいたら聴いてみるのもいいかも、というコンピCDです。