パンデイロトリオ〜Roda De Choro

この前吉祥寺のアムリタ食堂というところでダミオンさん、小澤先生、翁長巳酉さんの3人のライヴ演奏があるので、聴きにいった。この3人なら面白いに決まっている、というメンバーである。3人ともパーカッションなのと、お店がタイ料理系ということで、演奏していたのはブラジル音楽だったけど、もっと無国籍的なDeepな南半球打楽器音楽という感じがした。お客さんにもパンデイロ奏者がいてみんなで一緒に演奏したりもした。ちなみにタイ料理屋ということで料理の方も楽しみにしていたのだが、パッタイとかトムヤンクンとかはよく食べるので、汁なしラーメンというのをたのんで食べてみた。これが美味い!ナンプラーとか名前の知らない辛いのとかお好みで入れられるのだが、何にもなくても美味いんだこれが!汁ありラーメンというのもあったので、今度来る時はそれも食べてみたい。自分は前半だけ聴いたのだが、前半の最後に3人ともパンデイロという演奏があった。これは圧巻。この3人がパンデイロなら面白いに決まっている、というメンバーである。3者3様の奏法で3人のパンデイロソロまわしがおこなわれたり(ダミオンさんはひじ打ち奏法も入れて、パンデイロ奏者がよくやる左手のたて運動を30cm以上ぐらいでやったり、翁長さんはハウスとかトランスのオケぐらい速いスピードで刻んだり、小澤先生はいつも通り楽しさと激しさがボーダーレスに交錯する演奏を展開していた。)また、ポリリズムの中でアクセントを移動させるというアフリカ音楽や現代音楽などで見られる技を3人でやったりしてとても華やかで激しい演奏だった。自分はこの後同じ吉祥寺で行われているRoda De Choroに行くので、前半までしか見れなかったが、この3人の演奏、もっと色々見てみたい。ブラジル音楽とかあまり知らない人でもとっても楽しめる演奏だと思う。この後、多分たばこかなにか?を買いにいっていた小澤先生とすれ違いながら、Roda De ChoroがおこなわれているALVORADAへむかった。この前エスペート・ブラジルでCLUBE DO SAMBAがあった時に、自分はCarinhosoを演奏した後に、ナザレのApanhei-te; Cavaquinhoを演奏したのだが、その時聴いてくれていたアレグリアの篠さんがRoda De Choroに誘ってくれたのだ。Roda De Choro(ショーロの輪)というのは、7弦ギター奏者の太田丸さんが主催しているみんなでChoroを演奏しよう、という会である。参加する人はみんなChoroに精通している人達で、その演奏のクオリティーもとても高い。演奏している時に、ほどよい緊張感とリラックス感がただよっていて心地よい。その緊張感とレヴェルの高さは、NHK囲碁や将棋のトーナメント放送を彷彿とさせるものがある。楽器は7弦ギター、6弦ギター、フルート、サックス、カヴァキーニョ奏者は3人いたので、コードとメロディーのからみも堪能。名パンデイロ奏者も次々と曲ごとに変わり、豪華だった。またこのALVORADAのCachorro quente(ホットドッグ)がとても美味しいのだ!ブラジルサッカーのユニフォームにドレッドヘアーの店長さんもとてもいい人そうだ。それにしてもこの日だけで10人以上のパンデイロ奏者の演奏を聴いたのだが、気持ちよかったなぁ。