ブラームスのヴァイオリン・ソナタ

最近秋まっさかりのせいか、しぶい音楽にぐっときてしまう。シブくてぐっとくるの最高峰はやはりブラームスだと思う。なかでも3曲のヴァイオリンソナタブラームスの中で傑作であるというだけでなく、ヴァイオリン・ソナタの歴史の中でも傑作だと思うし、さらに言えば西洋音楽の歴史の中でも最高峰のひとつといっても過言ではないと自分は思っている。いい変えれば、西洋音楽のよさがとてもよくあらわれている曲なのだ。特に自分が大好きなシェリングルービンシュタインの名盤は、「この曲はこの演奏が最高なんだぁ!」と思わず叫んでしまうぐらい、いい。あのシェリングの音程のとり方とフレージングは何度聴いても、脳みそがトロトロするし、ルービンシュタインのピアノの音色もあの曲にぴったりだ。ヴァイオリン・ソナタ第1番は「雨の歌」というタイトルがついている。これは、「雨の歌」というブラームス自身の歌曲のメロディーを第3楽章に使っているからなのだが、第1楽章は結構晴れてる感じなので、晴れの日にも雨の日にもあう曲なのだ。あとブラームスの曲では、交響曲第4番、ピアノ協奏曲1、2番、ヴァイオリン協奏曲がとっても好きだ。

初代ピアノ屋岡野勇仁 (^.^) http://www.11piano.com