E AGORAリハ

自分のアルバム発売記念ライヴがある同じ10月3日(日)に、中村善郎さんのボサノヴァ教室の発表会がある。その教室の生徒さんでもあり、自分の行ってるポルトガル語教室の同級生でもあるヴォーカリストの高瀬麻里子さんの伴奏で自分もその発表会に出る。そのリハを今日やった。曲は中村善郎さんの「E AGORA」。すこし靄がかかっているような、ザラザラしているような、ちょっとアフリカっぽいような不思議な曲だ。Aマイナー独特の雰囲気と、低めの声域設定が郷愁をさそう。Aを基調にしたちょっとモーダルなイントロをつくっていったら高瀬さんがそのイントロを気にいってくれて、一緒にユニゾンで歌ってくれて、間奏へのブリッジや後奏でも使いましょうと言ってくれてうれしかった。イントロのメロディーを、間奏へのブリッジや後奏でも使うことにより各部分に関連性が生まれ、構成感がぐっと強まるのだ。高瀬さんはとってもクリエイティヴな人で、ドンドンアイディアが出てくるので面白い。そのアイディアの中に自然な構成のバランス感というようなものがあり、アブストラクトな表現もひとつの構成感をもってまとめていくのがとてもすばらしいと思った。「E AGORA」のサビのEm7からAに行くところも、情趣ある声色で歌いあげ、SAUDADEな感じで感動した。

初代ピアノ屋岡野勇仁 http://www.11piano.com