AdorianaMaciel/PoeiraLeve

この前大型CD店では大きく売られているアドリアーナ・マシエールの3rdアルバムを買って聴いた。よい。セルソ・フォンセカやモライス・モレイラ、モスカ、ゼカ・バレイロなど共演陣も豪華だ。プロデューサーは、アルゼンチン出身ながらビリンバウをベースにした新世代音響派のハミロ・ムソットという人だ。ダブ、ハウス、ドラムン・ベースっぽいことをやってるらしい。エリス・ヘジーナの娘さんマリア・ヒタのアルバムとかもそうだけど、モクロームな感じのマスタリングと雰囲気で、かなりおしゃれである。なんともノスタルジックというかアンティークな感じのアナログっぽいシンセやリヴァーヴかけまくりギターがなんともいい感じだ。解説にも書いてあったけど、ビートルズなどのイギリスポップっぽいアレンジはかなり新鮮で過激な印象。プロデューサーのハミロ・ムソットさんという人はかなりマニアックな人で&アドリアーナ・マシエールさんも前作まではロックやテクノっぽい曲調だったらしいのだが、このアルバムでとりあげてる曲自体は、カルトゥーラ、ネルソン・カヴァキーニョ、ノエル・ホーザ、トン・ゼー、シコ・ブアルキ、ドリヴァル・カイミなどブラジル音楽有名どこオンパレードのアコースティクサンバ・ボサノヴァアルバムという感じなのである。こういうアコースティックとテクノ、ノスタルジーと前衛が微妙におしゃれにブレンドされてる感じはとっても共感できる。いいアルバムだ。

初代ピアノ屋岡野勇仁 http://www.11piano.com